論述は「創作」ではなく宝探し。型に事例の言葉を流し込めば、合格ラインには必ず届きます。
解答の5ステップ
- 事例を5項目(主訴・感情・価値観・事実・環境)で読む
- 見立ての大前提=自己理解不足/仕事理解不足を固定する
- 設問ごとの型に事例の言葉を流し込む
- 設問3の見立てと設問4の方策を1対1で連動させる
- 指定行数を埋め切り、50分以内に書き切る
この5点を固定すれば、事例が変わっても答案は崩れません。朱字は採点で効くキーワードです。
論述の位置づけ足切りが、合否を最も左右する
| 試験時間 | 50分 |
| 配点 | 50点(実技150点=論述50+面接100) |
| 合格条件 | 論述40%(20点)以上 かつ 面接の評価区分ごとに40%以上 かつ 合計90点以上 |
| 平均点 | 33〜35点前後(指導機関の集計) |
論述で20点を割ると、その時点で面接70点以上が必要になり、負担が跳ね上がります。難易度の低い論述で30〜40点を確保するのが、実技合格への最も合理的な投資です。
大原則 ── 3つの構図
| 構図 | 意味 |
|---|---|
| 宝探し | 根拠はすべて事例記録の中にある。創作しない |
| キーワード | 用語で書かれていない答案は、採点側も点を付けにくい |
| 連動 | 設問3の見立てと設問4の方策が1対1で対応していると高得点 |
うまい文章を書くほど点は落ちる。
「短く・キーワードで・事例の言葉で」が正解。
さらに、相談者の課題は必ず「自己理解不足」か「仕事理解不足」、またはその両方に収束します。しかも本人はその不足に気づいていない——ここが土台です。
協議会・4設問設問別の型と配点
| 設問 | 型(骨組み) | 配点 |
|---|---|---|
| 設問1 概要 | (状況)だが(迷い・不安)があり(どうしたいか)を相談したい。本人の言葉だけを使う | 10 |
| 設問2 意図 | (気持ち)を(応答の種類)で返し(気づき・整理)を促す意図。技法名で終えない | 10 |
| 設問3 問題と根拠 | ①客観的な「問題」 ②本人の発言を引用して根拠。事例にないことは書かない | 20 |
| 設問4 方針 | 受容 → 問題点ごとの方策 → 目標(主体的な意思決定)。設問3と1対1で対応 | 10 |
NOTE配点が最も重い設問3の記入欄は、実は方針の欄より罫線が少なく①②に分かれています。問題と根拠を1対1の対にして、欄を使い切るのが合う書き方です。
50分の時間配分
読解 10分設問1+2 9分設問3 12分設問4 13分見直し 6分
読解・印付け設問1・2設問3(最重量)設問4見直し・予備
指定行数は作問者が求める情報量です。必ず埋め切る(協議会=全体15行前後/JCDA=20行前後)。時間切れが最大の失点になります。
記録の読み方 ── 根拠の3分類
相談者の発言に印を付けるとき、次の3つに分けると根拠を拾いやすくなります。
| 分類 | 拾うもの | 使い方 |
|---|---|---|
| 事実 | 起きた出来事 | 問題の背景になる |
| 気持ち | 「焦り」「不安」 | 根拠に使いやすい |
| 思い込み | 「自分には無理だ」 | 最も強い根拠 |
協議会はカッコの外(相談者の発言)、JCDAはCLの発言が根拠の対象。カッコ内(CCtの発言)は設問2・問い1でのみ読みます。
属性で「見立ての重心」が変わる
同じ「自己理解不足」でも、中身は属性ごとに違います。
| 属性 | 「自己理解不足」の構造 |
|---|---|
| 若者 | 経験が浅く、材料そのものが少ない → 経験の振り返りで引き出す |
| 女性 | 家庭を前提に自分の希望を後回しにしている → 優先順位の整理と分担の見直し |
| 中高年 | 経験はあるのに整理・言語化ができていない → 経験の棚卸しと役割の再定義 |
協議会 vs JCDA実施機関で戦い方が変わる
| 項目 | 協議会 | JCDA |
|---|---|---|
| 資料 | 事例記録 | 逐語記録(後半A/B) |
| 解答量 | 全体15行前後 | 全体20行前後 |
| 設問の特徴 | 概要・意図・問題と根拠・方針 | 指定語句5つをすべて使い2展開を対比 |
| 面接の区分 | 態度/展開/自己評価 | 主訴・問題の把握/具体的展開/傾聴 |
設問の組み立てが違うため、受ける機関の問題で練習するのが原則です。
練習法 ── 最低6本を時間で書く
過去問3回分を時間を計って書き、同じ回を5分短縮して2周目。書き上げたら、次の4点で自己点検します。
| # | チェック |
|---|---|
| 1 | 設問の求めに答えているか |
| 2 | 根拠が記録の言葉か(事例にないことを書いていないか) |
| 3 | 設問間がつながっているか |
| 4 | 行数に収まっているか |
まとめ論述は、センスではなく手順
- 読む観点を決める
- 大前提を持つ
- 型に流し込む
- 設問間を連動させる
- 時間内に書き切る
この5点を固めれば、合格ラインから大きく離れることはありません。

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